クイーン・エリザベスとWILD見てきました!

前記事を見ると、沼にどぼーーーーーんした頃のものでとっても恥ずかしい。
その後、鏡飛彩からめでたくビルドの兎龍に熱量移管が成功して、W以来の二人で一人の仮面ライダーにむせび泣いていたけれど、ちゃんと同時に髙木雄也くんも追いかけてこれました。

だってあれだもん。

条件反射。

だもん。

昨年のツアーは私的に一番つぎ込みました。福岡への遠征は急遽だったし初めてだったけど、帰りの時間を気にしなくていい泊まり遠征最高すぎた!
福岡はご飯がえげつない美味しさで、まじ福岡住んでる方の理性がすごいって尊敬しかないです…私なら20キロは太る…

そんな感じでSENSEorLOVEの円盤を今か今かと待ちながら、自担の舞台だひゃっほーーーーいってクイーンエリザベスに通い、中島裕翔くんのWILDにもお邪魔してきました!

髙木くんのクイーンエリザベスは、昨年の薔薇と白鳥で予習しなかったことをずっと悔やんでいたので、今回はイギリスの歴史本を読んでから行ったんですけど、史実にほぼ忠実分かりやすすぎありがたやって感じでひたすらみなさんの演技に集中することが出来ました。
そんで一年越しに薔薇と白鳥を理解するっていう…無知と理解力の無さ…

千秋楽最高!マント最高!ロバ最高!
千秋楽の前日から何か演技が全然違う!って聞いていて、いざ入ったら本当に違ってた…
たかっくんの理解がめちゃくちゃ深まってた感というか…演技の感情のふり幅が広がっていて…(語彙力ないせいで上からな言い方になってごめんまじごめん)
やりきった達成感というのも勝手に感じてしまって、千秋楽はたくさん泣いてしまったし、泣けるほどこちらも気持ちを入れてみることが出来てよかった;;
また是非舞台のお仕事してくれますように!
かんかんに入れたお手紙、お時間のある時に読んでくださいますように!

対して…
WILDは内容が難しいと聞いていたのでこちらも事前にスノーデン事件について調べてから行ったんですけど、見ている間は確かにぼんやりと不鮮明なままで、帰りの電車や家で朝まで調べてなんとか自分なりに解釈しました。

スノーデン事件、それとジュリアンアサンジについては、当時のニュースを見ていたくらいで薄らとした記憶しか無いものの、どちらも世界中を揺るがす一大スキャンダルだったという衝撃は自分の中に残っていました。

今回WILDがきっかけで改めて経緯を調べてから入ったグローブ座。
Mステでヒゲが生えていたこと、むき出しの舞台がホテルの一室だったことから、実際の出来事と照らし合わせて考えれば彼がUSAを出国し、香港でプリズム計画を世界へリークしたのち中国も出国、ロシアのトランジットエリアにいる場面なんだろうと思いながら開演を待っていました。

幕が開けてみると、アンドリューとジョージがお互い膨大なセリフ量を叩きつけるように吐き出し続け、濁流が急に逆流したり渦を巻いたりするように、私の感情はぐるぐると流されっぱなしでした。

そして暗転したのち現れた男性もまたジョージと名乗り、二人して“あの人の部下だ”と口にします。
見ていたときは混乱していましたが、女性のジョージはジョージプリズムと名乗っていたことを素直に受け止め(笑)、彼女はジョージブッシュ大統領の下で始まったプリズム計画そのもの(友人関係だけでなく彼女との通話内容、その後の彼女の心情なども知っていることもこれで納得したりした)
目的、信念を問われた時、その時々、人々によって違うというのは、プリズムで収集された情報がどのように使用されるかはその時々によって変わってくるという意味。
仲間になって、協力して、モスクア支部に、というのは、ロシアへの亡命を手助けするから引き続きNSAの一員としてロシアの情報を流せということなのかと思いました。

対して男性のジョージはアンドリューにパスポートを見せます。実在する人物、ウィキリークスパトロンロスチャイルド家のジョージソロスであり、彼のいうあの人とは、ウィキリークス創設者のジョナサンアサンジ(彼女のいうあの人も同じ人だけど、連絡が取れるわけじゃないから濁してたのかと)
ウィキリークスのスポークスマンになってくれるならば協力する、逃亡の手助けをする。
ジョージプリズムがやけに体の関係を迫り、自分がダメなら売り専でも連れてこようかと言うシーンなどは、ジュリアン・アサンジが性的暴行容疑が報道された事を揶揄しているのではないかと。
二人が知り合いだったというのは、プリズムとジョージ・ソロス

電話がキーなんじゃないかと言っていたアンドリュー。
ジョージ(女)がいるときにスピーカーしかなくてマイクがなかったのは、プリズム計画は情報を収集するから。こちらから発信するのではなく受信するだけ。
ジョージ(男)がいるときに電話が問題なく使えたのは、ウィキリークスは機密情報を収集してそれを公開することを目的としているから。
アンドリューが口にしたウィスキーが薄いのは醸造規定数値が他国と違っているアメリカを指し、チョコはイギリスを指す。

ジョージ(男)に「ロシアのパスポートが欲しいか」と聞かれ「欲しい」と答えたアンドリューは、ウィキリークスを選んだ。

一人じゃ何もできない、どこかに属さなければこの場から動くこともできない。
今アンドリューはどう動くべきなのか、歩き出す覚悟はあるのか。
崩れゆく現実に迷う心理があのセットで表現され、ジョージ(女)が針を手に挿したのはお前は覚悟が決まったのかという問い。そして覚悟を決めてジョージ(男)を選んだことで消えるジョージ(女)。
ジョージ(男)は自分の足でセットの隙間からしれっと出ていく。

全てはアンドリューの中での自問自答。
今後の道筋を立て、ウィキリークスの助けを得てロシア入りするところで幕が閉じた…という解釈をしたんですけど、勢いで書いているし一度しか見れなかったし、動き始めたセットに驚いてそっちに集中してしまい、その辺りのセリフ逃してしまったので勿論矛盾たくさんあると思います~;;
(戦闘とか人智を超えたとか超大事な所をさらっと逃した;;)
それにこんなファンタジーな受け止め方してる人全くいなかった…おかしいな私めっちゃ現実主義なのに。。

(イギリスでの公演時は、国内のエクアドル大使館にジュリアン・アサンジがいたのすっっっっげ…)
(UKUSA協定締結国で公演すんのすっっっっげ…)

◎◎◎

と、二つの舞台を通して、事前に色々勉強したり、今回は両方とも実在の人物をゆとゆやが演じたので、それぞれの人物像に迫ったり、その辺りの歴史を頭に入れなおしたり…
勉強したい!お話の意図を汲みたい!という意欲を強く持つことが出来て、終わった後も特にWILDに関しては徹夜して色々調べたりして、ヨーゼフボイスを思い出したりした。
すべての人間は芸術家であるし、この社会が作品である。
舞台を見ること、考察することで、まさに芸術家に導かれて一つの作品小さな小さな歯車になれた気持ち。
とーっても充実した5月を過ごせたので、今月はとても働こうと思います^^
生のゆとゆやに会えて幸せだった!
映像にも残らない舞台をこの目で見ることが出来て幸せだった!